脱毛クリニックで使われるレーザー脱毛機の種類

国内の脱毛クリニックで使用されている脱毛機は、レーザー波長の違いによってアレキサンドライトレーザーとダイオードレーザー、YAGレーザーの3種類に分けられます。これまでは脱毛効果の高い熱破壊式が主流でしたが、最近は痛みの少ない蓄熱式のレーザー脱毛機を導入するクリニックも増えています。

レーザーの波長による脱毛機の違い

脱毛クリニックで医師が行う医療脱毛ではサロンで扱えないレーザー脱毛機を使用しますが、その機械はレーザー波長の違いによって3種類に大きく分けられます。国内の脱毛クリニックで最も多く使われているのが波長755nmのアレキサンドライトレーザー脱毛機で、脱毛効果の高さが最大の特徴です。
最近増えている波長810nmのダイオードレーザー脱毛機は照射面積が広いため施術が短時間で済み、皮膚を吸引させながら効率的に脱毛できる機種もあります。波長が最も長い1064nmのYAGレーザー脱毛機は皮膚の深い層までレーザーが届くのが特徴で、日焼けした肌でも脱毛が可能です。
ちなみに波長が最も短い694mmのルビーレーザー脱毛機は肌のメラニン色素が少ない欧米人向けで、日本の脱毛クリニックではほとんど使われていません。

熱破壊式と蓄熱式

脱毛クリニックで使われている脱毛機には以上のような波長の違いに加え、熱破壊式と蓄熱式の違いもあります。熱破壊式のレーザー脱毛機はあらゆる波長に対応した機種が存在し、いずれも皮膚の深い層にある毛母細胞をレーザーで破壊する方式のため脱毛効果が高い点が特徴です。
最近増えてきた蓄熱式は主にダイオードレーザー脱毛機に採用されている方式で、熱破壊式とは脱毛のメカニズムが異なります。蓄熱式は毛穴の浅い層にあるバルジ領域にダメージを与え、毛母細胞への発毛司令を遮断することで脱毛を実現する方式です。熱破壊式よりも低出力のレーザーをゆっくりと照射させる蓄熱式のレーザー脱毛機は皮膚への刺激も小さく、痛みが最も少ない方式として人気が高まっています。

部位や肌質・毛質に合わせて脱毛機を選択

脱毛クリニックでは熱破壊式のアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーが主流ですが、部位や肌質・毛質によってはYAGレーザーや蓄熱式の脱毛機も選択肢の1つです。波長が長いYAGレーザー脱毛機は日焼け肌の脱毛にも使えるだけでなく、色素沈着のある部位やVIOのような剛毛の脱毛にも威力を発揮します。メラニン色素と関係なしに脱毛できる蓄熱式ダイオードレーザー脱毛機も色素沈着した部位の脱毛に適し、メラニン色素の薄い産毛の脱毛も可能です。